Q07: レーザ溶接のメリット(特徴)とデメリット
(他の工法と比較して局部加熱が可能であり短時間で接合可能)
(電流、電圧、磁力等によるワークダメージの影響が少ない)
(抵抗溶接やTIG溶接「アーク」では難しい微細加工が可能)
(融点の異なる異種材料の溶接が他工法と比較して比較的容易に可能)
1.非接触加工が可能であり電極メンテ等が不要。
(抵抗溶接やTIG溶接には必要)
2.大気中で使用可能である。
(電子ビームは真空等の環境が必要でありワークの制限が必要)
3.分岐が可能であり、1台のレーザ溶接機で複数台の自動機に対応が可能である。
(抵抗溶接等の工法と異なり、加圧工程が無く集光径が小さい)
密着精度 :一般的には板厚の1/10程度の隙間以内に収める事が必要である。
主な不具合:接合部の合金層(ナゲット)にブローフォール(ポロシティー)や
クラック等の溶接欠陥が発生する原因になる。溶接後の良品可否確認をどの様にするかを明確にする。
日本工業規格「レーザ製品の放射安全基準」JIS C 6802を推奨します。
■ レーザ溶接の前に・・・
生産現場にレーザ溶接を導入する為には治具が重要な要素です。
従来の設備をレーザ溶接用に改良する例はありますが、従来の溶接方法を前提とした部品設計をレーザ溶接に転用しようとしても大きな効果は期待できない場合があります。
レーザ溶接に必要な要素を加味して治具を検討することを推奨します。
レーザ溶接は、そのメリットを生かし、デメリットを克服したときに他の工法と比較して大きな効果が得られると考えます。
弊社実験室ではレーザ加工を検証し、最適な治具の構造を提案しています。
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