Q02: YAGレーザ溶接機の選定
カタログ等に表記されている仕様と、表記にはない『加工性能』が重要です。
レーザ溶接の場合、各機種のビーム特性が異なる為、実際の加工サンプルを評価する必要があり、そのため実験室ではサンプル加工を実施してワークに合った条件を確認してから仕様を決定する事が一般的です。
例えば、10W機と25W機で5Jの加工を比較した場合、ビーム特性差によって、同一エネルギーであっても加工条件に差が出る場合があります。(レーザ溶接の場合、大は小をかねない場合がある)
特に微細溶接、高反射材料(銅やアルミ)、高融点材料(タングステン、モリブデン)
などでは、加入熱により溶接異常が発生しやすく、ビーム特性以外にも治具や波形制御等の最適化で余分なスパッタ等を低減し溶接品質を向上させる例が多々あります。
*ご希望の材質や質量によって異なる加工具合は弊社実験室で、比較確認して頂けます!
レーザ溶接機以外にも、光ファイバー種類や径、出射結像比、レンズの種類等の周辺機器(特に治具は重要)も加工に大きく影響を与えるので、これらの選定結果によってレーザ溶接機の機種や分岐仕様を決定する事が可能になります。
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