Q24 マルチモードとシングルモードの違いって?!
シングルモードファイバを出力光結合部(出力光コンバイナ)で複数本結合し、高出力化します。
これをマルチモードと呼んでいます。
シングルモード(TEM00だけが通っている光)・・・SMと表記
マルチモード (TEM00を含む光)・・・・・・・・MMと表記
ビーム径は各ファイバメーカの考え方によって異なります
★MFD(モードフィールド径)値とは?
高反射材料(アルミ・銅)レーザ溶接ではシングルモードファイバレーザ
が有利であると考えます!
キーホール溶接をする場合、ブローフォールとビーム径は比例傾向!
※ FL-MM・・・マルチモードファイバーレーザ
※ FL-SM・・・シングルモードファイバレーザ
レーザ光を吸収の良い材料=SUSや鉄系の場合=マルチモード
レーザ光が反射をする材料=銅やアルミ系 =シングルモード
『まとめ』
SM発振器の利点は、高密度な光で精密加工が可能な点である。
デメリットはビームスイッチ等の周辺機器が使えない点がある。
(1台の発振器で複数台のシステムに対応する手法が使えない)
コンバイナを使用していないので、反射光抑制機能はマルチと比較して
弱くなる傾向になる。
スキャナーを用いた加工ではスパッタレス工法等で高輝度を生かした工法が進化しており、アルミ溶接等では、MMよりブローフォールが少なく
良好な結果が得られている。今後はSM発振器を活用した加工に注目が集まると考えます。
MM発振器の利点は反射光抑制機能を生かしたレーザ加工が可能
SMと比較して輝度は低いが、YAGと比較して十分な輝度が得られており
溶接分野では主力発振器(2018年現在)として活躍している。
レーザの部屋 TOPに戻る